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連載インタビューvol.9
前篇 後篇
真田 祐子(さなだ ゆうこ)現役Xリーグチアメンバーにしてインストラクターも兼務。手本として子供たちに見せるパフォーマンスも、現役ならではの切れとはつらつさが溢れる。XリーグのオールスターチアチームVENUSのメンバーにも選ばれた経歴を持つ彼女だが、意外にも、キャリアをスタートさせたのは社会人になってからだった。
 
一体感と笑顔の衝撃
 
Q.チアを始めたきっかけは?

A.最初からチアに興味があったわけではなくて、「アメフトの応援がしたい」という理由がきっかけだったんです。通っていた高校がアメフトの強豪校で、友達に誘われて応援に参加したらとても面白くて。私自身、当時はバスケットをしていたのですが、短大に進んでからはアメフトに関連する事に参加したいと思い、大学のアメフト部のトレーナーになりました。

Q.では、短大時代にチア活動は?

A.私がチアを始めたのは、社会人になってからなんです。短大を卒業してからも、引き続きアメフトに関わりたいと思う一方で、何か新しい事にも挑戦したいと考えていました。福祉関係の道に進むことを考えたりもしていました。そんな時、Xリーグチアの大規模なパフォーマンスショーを見る機会があって衝撃を受けたんです。パフォーマンスの華やかさだけでなく、お客さんとの一体感や笑顔に圧倒されて。「あっ、わたしが捜し求めていたものはこれだ!」と、一気にチアの虜になりました。
 
立ち上げメンバーで唯一の初心者
 
Q.そこからどのようにして、チアリーダーになったんですか?

A.友達がインターネットで調べて、現在所属しているチーム(明治安田パイレーツ)が、立ち上げメンバーを募集していると教えてくれたんです。それで、テストを受けて、採用していただきました。

Q.立ち上げメンバーは何人でしたか?

A.6人でした。メンバーは元Xリーグチアの出身のOGばかりで、チア初心者はわたしだけ。ついていくのに必死で、ひたすら練習のビデオを撮って、家に帰ってから繰り返し見て覚えました。

Q.コーチや指導者はいなかったんですか?

A.そういった方はいなくて、基本、自分たちだけでやっていました。ベーシックな技からすべて先輩方に教えていただいて、何度も何度も徹底的に練習しました。大変でしたけど、「どうしてもチアがやりたい、チアリーダーになりたい!」という気持ちが強かったので、辛いとか苦しいと思った事は一度もありません。むしろ練習に行く事が何より楽しみでした。
 
苦いデビュー
 
Q. デビューは?

A. 入部して2、3ヶ月後には、Xリーグが開幕していたので、フィールドで応援していました。デビュー戦ということで、本当に、自分でも驚くほど緊張した事を覚えています。わたしたちが余りにぎこちなくて、アメフトのメンバーから、「もっとちゃんと応援してくれよ!」と叱咤されたりして・・・。
精一杯応援していたつもりでしたが、私自身、初めてでよくわからないし、他メンバーもパイレーツというチームとして初戦な上に6人しかいないから余計に萎縮してしまうし……。苦い思い出です(笑)。しかもそのシーズンでは、アメフトチームも1部から2部に降格してしまい、ショックでした。


Q. 苦難のスタート。

A. でも、そこからスタートして、自分たちで試行錯誤を繰り返しながら成長していけたので、良い経験でした。2年目には、チームも1部に返り咲く事が出来ましたし。私自身は2年目にボイスリーダーを任され、3年目にはキャプテンにとして全体をまとめる立場になりました。この頃にはチアメンバーも10人以上に増えました。

Q. 人数も増え、ようやくまとまりも出てきた。

A. そうですね。キャプテンという立場を常に考えて、「自分自身のスキルアップだけでなく、チアの楽しさ、素晴らしさをまわりに伝えよう」という意識をより強く持って取り組むようになりました。その延長線上には、憧れのオールスターチアチームVENUSへの挑戦もありました。
   

(取材・文/会津泰成)
 
(2回目に続く)

真田 祐子(さなだ ゆうこ)
1月18日生。東京都出身。高校時代はバスケットボール部のキャプテンを務める。日本体育大学女子短期大学在学中は日本体育大学アメリカンフットボール部に所属し、トレーナーとして活動。卒業後、Xリーグ明治安田パイレーツチアリーダーの立ち上げメンバーとなる。2004~2005年オールスターチアVENUS選出。現在はパイレーツでキャプテンとして活躍しながら、(株)フィジカルパワーなどでキッズチアの指導にもあたっている。
http://physicalpower.co.jp/
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