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連載インタビューvol.23-6

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2011年12月4日(日)東京ヤクルトスワローズ ファン感謝デー
 
迎えたファン感謝デー当日。冬の神宮球場は青空がひろがっていた。Sparklesによるオープニングパフォーマンスは午後1時半スタート。大勢のヤクルトファンがみつめるなか、メンバーがグラウンド中央にスタンバイした。
その時、ちょっとしたアクシデントが起きた。当初予定したものとは違う曲が流れ出したのだ。しかし、彼女たちは、動揺した様子を見せたり、ざわめいたりすることなく待ち続け、仕切りなおして曲が流れ出してからも落ち着いてしっかりと自分たちの踊りを披露した。 オープニングパフォーマンスに続いて踊った『We Are the Swallows』、そしてイベントの最後に選手と踊った『東京音頭』でもそれは変わらず、明るく、元気の良いパフォーマンスで、シーズンを締めくくるお祭りに華を添えた。

「実際に神宮球場で1回もリハーサルが出来なかったにも関わらず、入場・退場の方向、位置取りもスムーズに出来ていました。控室で最初に確認した時、RED(小4〜中3メンバー)の一列目が違う方向を向いてしまったりして『大丈夫かな』と心配したりもしましたが、本番では慌てたりすることもありませんでした。
9月生も約3ヶ月間でしっかりと公式チアリーダーとしてのあり方を学び、堂々とした姿で行動できていたので、デビューとしては本当に素晴らしかったです。以前から在籍しているメンバーがきちんとした態度で取り組み、行動している姿を見ていたからだと思います。そういう意味でも、今日はとても良いチームワークだったと思います」
(福田里奈ディレクター)

「わたしも、移動、位置取り、ダンス、すべて良かったと思います。ただ、個人的に注意されたり、『あともう少し、こうすれば良かったのに』という細かい反省点はまだいくつかみられたので、それはしっかりと受け止めて、今後、もっと良いパフォーマンスが出来るように、努力していって欲しいと思います」(荒井インストラクター)

取材をしてみて感じた事。それは、子どもたちの「集中力の高さ」そして「度胸の良さ」だった。出番が来るまで、彼女たちは狭い控室で何度も確認を繰り返し本番に備えていた。グラウンドで実際に披露できる時間はほんの数分間。だが、その僅かな時間のために懸命に準備をし、公式チアリーダーとして恥ずかしくない演技を披露する努力をしていた。
この日がデビューとなった9月生も同様だ。控室では緊張でかなり堅くなっていたものの、いざ出番となった段階では通路ですれ違う人たちにも、「こんにちは」と大きな声で、笑顔で挨拶が出来ていた。そしてグラウンドに登場してからもチアスマイルを忘れず、公式チアリーダーとしての役目を果たした。

控室に戻ってきたメンバーに話を聞いてみた。

「日頃、応援してくれているファンや選手、関係しているすべての人たちに感謝の気持ちを伝えようという気持ちでパフォーマンスをして、その気持ちも伝える事が出来たと思います」

(小久保まこ/中1年)

「笑顔で楽しく踊れたのが良かったと思います。今日は球場全体がすごくにぎやかで、すごく楽しい感じがしました。東京音頭を、選手の皆さんも一緒に踊ったからかな、と思いました。わたしも、とても楽しかったです」

(福原伶奈/小3年)


「みんながてきぱき行動出来ていたし、違う曲がかかってしまった時も、慌てずにいられたのが良かったと思います」

(松永希帆/中2年)
 
動線を間違えてしまった最終戦の時とは違い、彼女たち自身も、この日の内容には充実感を覚えたようだ。では、デビュー日となった9月生はどうだったのか。
 

「間違えずに踊れてよかったです。来年は、このファン感謝デーがもっと楽しくなるようにがんばりたいです」

(渡部春雅/小3年)



「上手に踊れて良かったです。来年はもっと笑顔が出せるようにしたいです」

(平林知紗/小1年)

「みんなと一緒に踊れて良かったです。来年はお姉さんたちみたいに、もっと笑顔になれたらな、と思います」

(中村真琴/小1年)



「みんなと踊れたのが嬉しかったです。来年は笑顔がもっと出せたらと思います」

(河崎万里奈/小1年)

「初めての経験だったけれど、とても楽しかったです。もっとみんなに追いつけるように、家でもしっかりと練習をするようにしたいと思います」

(斉藤双葉/小4年)



「楽しかったです。来年はもっと笑顔が出せるように、もっともっと、しっかりと練習をしてきたいと思います」

(聡乃/小5年)

「初めて球場で踊る事が出来て感動しました。楽しく踊れたし、良い思い出になりました。来年は、もっと自信を持って踊れるようになって、また戻って来られたらな、と思います」

(中野未来/中1年)
 
メンバーは、シーズン最後の公式戦のパフォーマンスでの失敗を見事に取り戻し、さらにレベルアップする事が出来た。次回は、そんなSparklesの2011シーズンの総括、そして、来年度に向けての課題を考えてみたい。
 
(取材・文/会津泰成)
 
(7回目に続く)
 
 
 
Sparkles(スパークルズ)
プロ野球 東京ヤクルトスワローズ公式ジュニアチアリーダーチームとしてとして2010年4月発足。春と秋に新規メンバーを募集しており、2011年9月現在、小学1年生~中学2年生まで42名が在籍。
神宮球場でのスワローズ公式戦の応援では、試合前を始めイニング間にダンスパフォーマンスを行い、スワローズファンと共にスタジアムを盛り上げている。ファン感謝デーにも出演し、シーズンを締めくくる応援パフォーマンスを行う予定。

☆ディレクター:福田里奈(ふくだりな)
嘉悦女子中学・高校時代2度の全国大会優勝・世界大会出場。Xリーグ日産スカイライナーズで活躍し、2001年から5期連続でオールスターチア『VENUS』選出。イベント・メディアへ多数出演。
☆インストラクター:荒井しおり(あらいしおり)
玉川大学JULIUS主将を務め、全米大学チアダンス選手権で2位入賞。卒業後はプロ野球 東北楽天ゴールデンイーグルス公式チアリーダーズ「東北ゴールデンエンジェルス」に発足から5期連続で在籍。キッズチア指導にも携わる。

Dazzling Style vol.14では指導者の面から見たSparklesをご紹介しています。併せてぜひご覧ください。
 
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