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チアリーディングは、子供から大人までそれぞれの年代で楽しみながらできて、様々な効果が得られるスポーツです。単にダンスを踊るだけではなく、頑張っている選手やチームの応援を通して“一体感や感動を共有する”といったスポーツの新たな楽しみを知ることもできます...
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会津泰成公式ウェブサイト

PEPsチアリーダーズ

連載インタビューvol.24-2

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勝ち負けよりも大切なもの
 
「PEPsのムードメーカーは?」と聞けば、メンバーはみな口を揃えて、「のん(のどか)ちゃん(西宮和)!」と答える。小3だった2006年6月にPEPsに入り、現在5年目、中学二年生になった。
天真爛漫な「のんちゃん」。でも最近は、これから本格的に始まる受験勉強そして高校進学後、チア、ダンスどちらの道に進むかで葛藤していた。

Q.PEPsに入ったばかりの頃の事は、覚えていますか?

A.はい!テレビでチアの大会の様子を見て、「やってみたいな」と思っていたので、自分もチアリーダーになれた時は嬉しかったです。「ダンスってこんなに楽しいんだな」って、実感しました。まわりにダンスを習っている友達がいて、わたしが「チアを始めたよ」と話したら、「チアやってるんだ、すごいね」と言われて、「そうか、チアとダンスは違うのか」と思った事もよく覚えています。

Q.チアの魅力は何ですか?

A.「チア」という言葉が「応援する」という意味のように、自分が勝ったり負けたりというよりは、誰かを応援したり元気づけられる事ですね。チアの大会では、他のチームの応援をしたりもしますし。「勝ち負けより大切なものがある」という事を学べるのが、チアの魅力だと思います。

Q.高校に進んでも、チアは続けますか?

A.それがいま一番の悩みで……。ダンスもやりたいしチアもやりたい!チアだったら競技チアもやってみたいし……。友達に全国大会に出るようなチアリーディングをやっている子がいて、「のんちゃんもスタンツのあるチアをやりなよ!」と誘われたりもしているんです。応援チアなのか競技チアなのか、それともチア以外のダンスなのか。それですごく葛藤して、ほぼ毎日泣いています(笑)。

Q.PEPsのメンバーはどんな仲間たちですか?

A.楽しい仲間たち!普段のテンションからして、ちょっとおかしい(笑)。里奈先生も普段はすごく面白いし。でも、先生もメンバーも、踊り始めたらパッと切り替わる。すごくメリハリがある。そこがPEPsの良いところだと思います。

 
踊って楽しく、そして人を笑顔に!
 
続いて石井恵理奈さん。恵理奈さんは天性の運動神経を生かしたキレのあるダンスが特徴だ。
PEPs入会は中学一年生だった2010年9月。それまでは武蔵小金井にあるスポーツクラブ「メガロス」で福田インストラクターの指導を受けていたが、メガロスでの対象が小学生までだったこともあり、より本格的に学ぼうとPEPsの門を叩いた。和さんと同じように、彼女もまた高校進学後のチアとの向き合い方について葛藤していた。

Q.チアのどんな所が好きですか?

A.自分の好きな曲に合わせて踊っているだけで楽しいですね。それでいて人を笑顔にする事が出来て、さらに「自分も笑顔になれる」みたいなところが良いなと思っています。例えば、自分が落ち込んでいる時に、友達が笑顔を見せたり笑わせてくれると、暗い気持ちが吹き飛んだりしますよね。チアはそういう事の出来るものだと思います。

Q.PEPsの仲間はどんな存在ですか?

A.みんなギャグセンスが高い(笑)。プライベートでも一緒に遊んだりしています。 年上のメンバーも多いからいろいろと相談しやすいし、年上らしい返事をくれるので、とても参考になります。なのに普段は、同世代でいるように楽しく過ごせる。そういう仲間かな。

Q.先生(福田インストラクター)はどんな先生?

A.カワイイ!(笑)。先生はみんなの見本なので、上手で当たり前なのかもしれないけど、本当に凄いんです。「やっぱり先生だ!」って感動します。でも、「先生も以前はいろいろと悩んだり、苦労していた」というのを聞くと「わたしも頑張ろう!」という気持ちになります。「すごく辛くて厳しい練習を続けてきたから、あれだけ上手できれいなダンスを踊れるんだ」と思うので。

Q.高校に進学してもチアは続けますか?

A.部活はダンス部に入りたいと思っています。だから、ダンス部のある高校に進みたいんです。ダンスでも、チアで学んだいろいろな事を活かしたいと思います。

Q.将来は?

A.まだあまり考えていないので、チアなのかダンスなのか、どちらになるのかはわからないけれど、先生のような、「踊りも見た目もきれい」になれたら嬉しいです。


 

自分の夢は何か――。
「夢を見る事は素晴らしい」とわかっていても、正直、夢をリアルには感じにくいのが10代半ばという年齢なのかもしれない。今回登場した恵理奈さん、和さんをはじめとしたメンバーが、本当の意味で夢について考える、そして考えなければならないタイミングは、もう少し先かもしれない。しかし、彼女たちの一生懸命さ、そして笑顔には無限の可能性を感じた。それがある限り、チアであれ、他のジャンルであれ、彼女たちは、必ず夢をつかめるはずだ。

 
 
(取材・文/会津泰成)
 
(3回目に続く)
 
PEPsチアリーダーズ
2006年5月発足。吉祥寺のスタジオでレッスンを行い、見る人を元気づける喜び、目の前の笑顔と拍手を大切に、プロスポーツの応援から地域の社会貢献活動まで幅広く活動するチアリーディングチーム。
現在、小学1年生〜高校2年生まで約30名が在籍。

☆ディレクター:岡田真実(おかだまみ)
専修大学チアリーダー部BLASTS、Xリーグ東京三菱銀行セン チュリアンズ、オール三菱ライオンズで活動。2005年Xリーグ オールスターチアリーダーチーム「VENUS」選出。
☆ディレクター:福田里奈(ふくだりな)
嘉悦女子中学・高校時代2度の全国大会優勝・世界大会出場。
Xリーグ日産スカイライナーズで活躍し、2001年から5期連続で オールスターチア『VENUS』選出。イベント・メディアへ多数出演。
 
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