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PEPsチアリーダーズ
連載 article vol.49
チア界を活性化?!YOUTHクラスに注目!!
 
出演するイベントのプログラムに、知らないうちに「ちびっこチア」と記載されていたり、「キッズチア」と言うと「キッズ=小学生」をイメージされることが多いのですが、中学生や高校生を対象としたYOUTHクラスを持つスクールも少しずつ増えてきました。もちろん、コンペティションや大会に出場するようなチームには以前からYOUTHクラスはありました。でも、Dazzling Styleでご紹介しているような応援や地元のイベント出演を中心に活動しているチームには殆どなかったのです。

理由は、地域性もあるので一概には言えませんが、Dazzling Styleで取材をしている中で一番多かったのは「部活」の存在でした。中学生の場合、小学校よりも多彩かつ本格的な部活に心惹かれるでしょう。また、学校によっては部活動が必須にされていることもあります。両立しようと思っても、活動日とレッスン日が重なってしまう。なんとか調整して活動日とレッスン日をズラしても、部活の発表会や試合が行われるのは、たいてい週末。チアのイベントも週末。で、結局、両立を諦めざるを得なくなってしまう、なんてことも少なくありません。

「チアをもっと続けたい」という気持ちが「部活」に向かう場合もあります。中学・高校でチア部に入るのです。たいていのチア部はコンペティションや大会出場を目指しています。今までのチア経験を活かしつつ、新しいチアに挑戦できる。これは魅力的です。中には、受験の段階で、大会で上位常連の強豪チア部を擁する学校を志望する子もいるくらいです。
もちろん、「部活」以外にも理由はあります。勉強は年々難しくなるし、受験もある。となれば、塾も行く。学校行事だって生徒主体になってくる。やることがいっぱい出てくる。そう、中高生って忙しい!のです。
 
それでも、最近“YOUTHクラス”と銘打って中高生対象クラスを開く動きが出てきたのは、チアを楽しんでいる子どもたちが増えた、ということだと思います。もう少し言うと、チアが一過性のブームではなく、継続的に定着してきた、ということの証ではないか?と。
今の動きを作っているのは、チアをやってきたメンバー自身。スクールではありません。いざYOUTHクラスを作ってみても、なかなか人数が集まらずクローズしてきた経緯をもつスクールの背中を押したのは、「小さい頃から続けてきたチアを、このままもっと続けたい!」というメンバーの想いと、彼女たちの活動をずっとサポートしてきた保護者の声でした。
 
大会の出場や上位入賞を目標としたチア(競技チア)と、誰かを応援したり元気づけたりすることを目標としたチア(応援チア)という区別は以前からありました。が、どちらかと言うと、特に学生の場合は、競技チア=本格的とされてきました。だから「より追求しよう!」と思ったら競技チアに行くのが、ある意味、自然な流れだったのです。
でもチア人口が増え、長くチア活動を続ける人も増え、現役を引退した後も指導者としてチア活動を続ける人も増えました。活動エリアも大きな大会が開催される東京や大阪だけでなく全国に広がり、メジャーな大会になると地方予選の段階でかなりの数のエントリーがあります。 人が増え、地域が広がり、年齢層も広がれば、活動の内容も多彩になります。底辺が広がることで全体のレベルも上がるでしょう。その結果の一つの動きが、YOUTHクラスの増加ではないでしょうか。

ちなみに、Dazzling Styleで紹介してきたスクール(チーム)の中では、PEPsチアリーダーズ、東川口ロミフルズ、SparklesがYOUTHクラスが存在します。三つのチームに共通して言えることは、YOUTHクラスを単なる「年齢が上のクラス」とするのではなく、「年齢が下のクラスのお手本となるような、憧れられるクラス」と位置づけていることです。ただ衣装が大人っぽいだけではない。行動も考え方も“YOUTHらしさ”をメンバーに求めています。

SparklesのYOUTHクラスはこの4月に発足し活動をスタートしたところですが、すでに活動を重ねているPEPsチアリーダーズと東川口ロミフルズでは、YOUTHクラスになったメンバー達が、そういった位置づけに応えた成長を見せてくれています。Sparklesも楽しみです。
そして、さらに6月にはA-1ラブクローバーにもYOUTHクラスができることになりました!まだ衣装等は発表されていませんが、ここでも“憧れられるクラス”ができるはず☆もちろん、今まで活動していたメンバーだけでなく新規入会も募っているので、ラブクローバー全体としてもまた一つ進化するのでは?と、今からとても楽しみです。
※PEPsチアリーダーズも東川口ロミフルズも新規入会募集中。Sparklesは夏に募集予定です。
 
YOUTHクラスの新設は、チア界にとって小さな動きかもしれませんが、とても喜ばしい動きだと思っています。先述のとおり活動する人たちの選択肢が増えますし、中高生からでも始められるという意味でチアへの入口も広がります。人が増え、活動の場が増えれば、全体の活性化にも繋がります。さらに長く活動を続けることで、チアの楽しさや魅力をより深く知ることも出来ます。この小さな動きがこれからどう繋がり発展していくか、楽しみにしたいと思います。
 
 
 
 
☆A-1ラブクローバー   ☆Sparkles(スパークルズ)  
http://www.nacs.co.jp/kids/cheerleading.html   http://www.yakult-swallows.co.jp/guide/sparkles/  

 
  ☆東川口ロミフルズ   ☆PEPsチアリーダーズ
  http://terrademy.com/kawaguchi/   http://peps-cheer.com/school/
 
(チーム名あいうえお順)
 
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