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VENUSで得た生涯の友人たち |
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Q.VENUSを受けようと思ったのは?
A.トライする以上は、一番を目指したい!と思ったんです。極めないと気がすまない性格なので(笑)。でも、挑戦1年目は不合格でした。もちろん悔しい気持ちにはなりましたが、「まだまだ自分はそこまでのレベルではなかった」と素直に受け止めて、すぐに翌年のトライアウトに備えました。
当時はチアの練習以外のダンスレッスンにも通っていたので、週6日間踊っていました。パフォーマンスの華やかさも要求されるので、お手本となるような方を探しては真似をしてみたりして。当時は生活のすべてをチアにかけていましたね。そして2回目の挑戦で合格することができました。
Q.VENUS時代の思い出は?
A.大学時代のJCAの存在に近い感じでしたね。技術レベルも意識も高い人たちばかりだったので、レッスンにも常に緊張感がありましたし。その緊張感が、最初は怖かったのですが、回を重ねる毎にだんだんと快感に変わっていきました。
当時のチームメイトは、いまも大親友です。お互いに何かあればすぐに相談できます。そういう仲間に出会えた事にも感謝しています。 |
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チアとの出会いが、いまの私の原点 |
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Q.現在は指導者として活動していますが、人をまとめることの楽しさは?
A.自分の言葉によって個人が変わり、そしてチーム全体が変わっていくことに、やりがいや充実感を覚えるところですね。ひとつひとつの「個」の変化が積み重なって、思いもよらない力を発揮したりする。一人ひとりの力は小さくても、みなで協力し合あえば、思いもよらない爆発が起きる。それを目の当たりにした時は、見ていて、「よしっ!」と思ったりします。鳥肌が立つような感動も、これまで何度かしました。そのたびに、「指導者になって良かった」と心から思います。
Q.現在は、アイドルで構成されているチアチーム、『プリンセス・チャッターズ』の指導という、新たな試みにも挑戦しています。そのあたりは?
A.彼女たちは元々アイドルで、チアの経験はない子ばかりです。彼女たちの活動は、私がこれまで学んできたチアの王道からは外れているかもしれません。最初はかなり戸惑いましたが、最近は、チアリーディングをひろめるためのコンテンツのひとつとして受け止めて、世間にひろく知ってもらえるきっかけになってくれたらと思いながら、指導しています。
Q.アイドルにチアを教える苦労は?
A. ゼロから積み上げる充実感があるので、それはそれで楽しいですよ。コミュニケーションをとりながら、彼女たちが変化してゆく様子を見守る事にもやりがいを感じます。もちろん、私自身は良かれと思ってやってみたことがうまくいかなったりすることもありますが、通常のチアチームでも、それは同じですよね。
ただ、商業的な部分は、本来のチアより当然強くなるので、私が本来やりたい形のチアを、そのまま貫き通すことが難しい場合もあります。例えば、選曲ひとつとっても、ロックではなくて、いわゆる歌謡曲で踊らなければいけなかったり。最初はそのさじ加減が難しかったですが、二年目の今年は、自分はどこまでなら譲れるかがわかってきた気がします。
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Q.最後に、チアの良さは何だと思いますか?
A. 私、一人っ子なんですね。幼い頃からバレエを習ってきましたが、団体競技を経験したのは、大学のチアが初めて。そして、チアでの経験を通して、みなで協力しあう大切さを学んだんです。「チアの経験がなければ、私は今頃どうなっていただろう」と真剣に思います(笑)。
「団体でしか成し遂げられない何かがある」ということを学べるのは、チアの一番の良さだと思います。その中で私は、キャプテンだったのにはっきりと物事を伝えられなかった時期や、逆にチームのレベルを高めたい気持ちが強すぎて迷惑をかけた時期がありました。良い事もそうでない事も、すべてチアを通して学んできましたし、話し合って解決する事の大切さも知りました。その上、キレイな衣装とメイクで大勢の観客の前でパフォーマンスが出来る!女の子にとって良い事尽くめの競技だと思いますよ。私自身、チアに出会えて本当に良かったと思っています。 |